世界のウイスキー

およそ700種類に及ぶ世界中から集められたウイスキーのテイスティングノートや情報はこちらからご覧いただけます。現在は多くのテイスティングコメントを皆様にお届けするために、バッチ(製造年)違いである同一商品のテイスティングも掲載しておりますので、現在発売されているウイスキーの評価とは限りません。予めご了承ください。

テイスティング

Whisky Magazine ではウイスキー専門家、作家、愛飲家によるテイスティングを毎号開催し、その情報を皆さんにお届けしています。

推奨ボトル

テイスターが判定したポイントの規定によってSilver Recommended(銀賞)もしくは Gold Editors Choice(金賞)が毎号決定します。


グレンマレイ ソーテルヌカスク マチュアード    59.6%

  • 蒸溜所名: グレンマレイ蒸溜所
  • 地域: スペイサイド
  • ブランド: ラ・マルティニケーズ=バルディネ
  • 価格帯: £71-120
  • 入手可能場所: 限定
  • 掲載号:174号

フィービー・カルバーSCORE6.9

香り
マラスキーノチェリーやリッチなひき肉のような匂いに、レーズンと砂糖漬けした柑橘の皮。ヘーゼルナッツ、ミルクチョコレート、ワニス、砂糖煮した赤リンゴとクランブルケーキのトッピング。
ひき肉、シナモンのスパイス、オイリーなマラスキーノシロップの甘味。砂糖煮したリンゴの風味の後で、すりおろしたアーモンドやほとんどマジパンのような甘味。すべての風味は、アルコールの強さによってすぐに焼き尽くされる。
フィニッシュ
カカオ90%のダークチョコレートを食べているような後味。辛くてドライな余韻がある。
コメント
間違いなく良質な潜在力は感じさせるが、樽熟成の影響が強すぎて焼け付くようなアルコールもあり、ゆっくり楽しめるほどの落ち着きに欠けている。

クリストファー・コーツSCORE6.9

香り
最初はかなり鼻腔への刺激を感じ、ショウガのような印象が強い。砂糖漬けにした柑橘の皮(レモンとオレンジ)、レーズン、靴墨、砂糖煮したプラムと赤リンゴ、古本、杉材、クローブ。樽熟成の影響がふんだんに感じられる香り。
かなり辛味があってスパイシーな印象。たっぷりtのシナモンとクローブ。赤リンゴやフレッシュなショウガの風味が増し、ピーマンのような苦味もある。全体的にタンニンの主張が強い。ナッツ風味を感じさせる。
フィニッシュ
余韻は短く、熱い辛味がある。スパイスや赤リンゴの風味が持続し、幾分かの苦味やとてもドライな感触を残す。
コメント
かなり珍しいタイプのウイスキーで、本質を見極めるのが難しい。水を加えても、さほど風味は開いてこない。